ウィンタースポーツが大好きな家族には、子供たちのゲレンデデビューは待ち遠しいことです。家族で雪の中で楽しく冬を過ごすのは最高です。また、若い頃にスキー・スノーボードをやっていて、子供がデビューするのと合わせて自分も再度挑戦というのも素敵です。親子でスキーやスノボを切磋琢磨して楽しめるというのも醍醐味でしょう。
さて、さて、子供のスキー・スノボ デビューは、いったい何歳から可能なのでしょうか?
スクールでは、スキー3~4歳・スノボ5~6歳から
初めてのスキー・スノボをスクールで教わるとなると、スクールに入れる年齢がデビュー年齢となります。
小さな子供から対応しているスクールでは、最年少の3~4歳くらいを対象としたキンダーレッスンと呼ばれるものがありますが基本的にスキーのみとなります。
その上の5~6歳くらいを対象としたキッズレッスンでは、スキーもスノボも教えており、次が小学生を対象としてジュニアレッスンも同様にスキーとスノボという感じになります。
スノボは両足を固定することや転倒が多いことからスキーよりも少し危険度が増すので、昔ながらのスキー場のスクールでは、スノボは小学生以降という場合もあります。また、スクールは、要予約というところも多いので、予め確認して予約しましょう。
親も初心者だったり、10年ぶりなどの久しぶりなんて場合には、家族全員が一緒にレッスンを受けるグループレッスンなども良いかもしれません。
合うサイズがあるか?という問題(ブーツ・板・ウェア・グローブ)
子供がスキー・スノボーを始めるにあたり、必ず必要になるのがブーツやスキー板(ボード)、ウェア・グローブです。まず、これらが揃わなければ、どんなにヤル気があっても、スキー・スノボを出来ないのです。
幼児用ブーツに関しては、スキーブーツで15.0㎝くらいから、スノボブーツで17.5cmくらいからとなります。板に関しては、スキー板が80㎝くらいから、スノーボードが90㎝くらいからとなります。ウェアは100㎝くらいからです。
となると、身長では少なくとも90㎝~100㎝、足のサイズではスキーは15㎝・スノボは17.5cm よりも大きな子供でないと、現実的にはデビューして楽しく滑ることは難しいでしょう。
日本人の子どもの年齢別平均で考えると、3~4歳で足のサイズが15㎝程になりスキーブーツが履けるようになり、6~7歳でスノボブーツが履けるようになることになります。ただ、最近では、上記よりも小さな子供向けのサイズもごくまれに見かけるので、探してみるのも良いかもしれません。
ウェア上下4000円~、ブーツ&板セットで1.2万円~ など
初めてのスキー・スノボは誰に教わる? スクール or パパ・ママ
初めてのスキー・スノボとなると、誰に教わるかが非常に重要なポイントとなります。とくに子供は最初の印象が大切で、楽しく上手に教われば大好きになりますが、怖かったり辛かったりすると大嫌いになってしまいます。
パパやママが子供に教える場合、子供が親に甘えてしまうため指導しづらく、親ががんばって指導しても子供は話を全然聞いてないことも多いようです。スキー・スノボを初めてトライする子供は、ボーゲンのハの字の意味も「はぁ?」という感じで、「体重を移動する」という意味も、高いところから低いところに向かって滑ることさえも、子供たちにはチンプンカンプンです。そんな大人には当たり前なことも、子供達には初めて聞くことなので、言葉に頼らず、身振りで手振りで実際に体を動かして、丁寧に教えてあげる必要があります。
また、親が「これくらいはできるだろう」という観点から、ついつい子供にキツイ口調でやらせてしまうことで、出来ない子供は泣き出したり、怖がってスキー・スノボが嫌いになることも多くあります。上手にスキー・スノボを滑れる親であっても、初めての子供に教えることは、教えるテクニックとかなりの忍耐力が必要とされるのです。
その点、日々、初めての子供たちにスキー・スノボーの教えているスクールのインストラクターは、子供の扱いにも慣れ・段階的に子供が理解できる言葉や方法で滑り方、上手に褒めながら楽しく教えてくれるので、子供も分かりやすく身に付き、スキーやスノボをどんどん好きになることができます。さらに、しっかりとした基礎を身に付けることが出来ることを考えると、スクールは大変便利で有効なものです。
ゲレンデデビューは雪に触れるところから
ゲレンデデビューはスキーやボードに滑るところからではありません。1歳くらいになれば、ゲレンデのキッズコーナーなどで楽しむことができます。
近頃は、子連れのスキーヤ・ボーダーを意識したスキー場が多く、ゲレンデの片隅に雪遊びコーナーやソリやチュービングで滑ったり、雪だるまやかまくらが並んだり、バルーンの滑り台やトランポリンがあるキッズ向けのスペースもあります。普段、雪の少ないところに住んでいる子供達には、ソリなどをしながら雪の楽しさを教えてあげましょう。
子供は最初が肝心なので、「雪は楽しい」とイメージをインプットしておけば、その後ずっと「スキー場は楽しい」と感じてくれる傾向があります。親の真似がしたがる年齢になれば、一緒にストレッチなどをして、準備運動を必ずするのだと習慣付けます。これは「面倒だな」とやらない習慣がつくとケガの元になります。
1歳を過ぎたら、試しにスキーを履かせて雪上に立たせる、真っ直ぐ滑ってすぐ受け止めるという記念行事的?なことはできるかも。3歳も近くなったら、スキー板を家の中で履かせて慣らしてみるというのも良い方法です。いきなり雪の上で、制限のあるブーツや板を履くのは窮屈なだけだからです。子供は既にブーツや板に慣れた状態でスクールへ行けるわけです。
幼年はなぜスクールが少ないか
スキースクールは4歳からが多いのに、それ以下はあまりみかけませんね。3歳などもありますが、託児所での雪遊びが中心かと思います。2歳~3歳がなぜスクールがないのか、それは子供が話を理解できないことや、まだ身体を思うように動かせないことがあるかもしれません。集中力も持ちません。学習効果が薄いということだけでなく、安全性にも問題が出てくることもあります。
スノーボードについては、もっと少ないと思います。スキーは両足がそれぞれ板に固定されているものの、両足は使えます。ところがスノーボードは両足を固定されるので、起き上がるのも最初は困難です。しかもスノボは転んだ時に外れず、板を中心に身体が投げ出され、手をついて骨折をするパターンがあります。自由がきかないというのは、超初心者には怪我、特に骨折に繋がることが多いようです。子供のスノーボードスクールもありますが、最初はスキーでデビューして、大人の体格になってからスノーボードにというパターンもまだ多いですね。
プロスノーボーダーのようになりたい、という場合には幼年からスノーボードに的を絞って教えるということもあるようです。
理想的なスキー・スノボのデビュー年齢は?
スクールで教わってからスキーデビューということであれば、スクールに入れる4歳くらいがデビュー年齢ということになります。早いところでは、3歳からスキーを教えてくれるキンダーレッスンのあるスクールもあります。
親がスキーを教える場合には、その子の脚力や運動能力やヤル気によっても大きく変わりますが、早くてもしっかり歩けスキーの上に立てるようになる3歳位が妥当なところです。とりあえずブーツをはいてスキー板の上に立つことが出来れば、ボーゲンヘルパーを装着することでハの字で滑ることが出来ますし、コーチベルトで親が後ろからブレーキを掛けながら支えてることも出来ます。
上の兄弟がいる子供(2番目・3番目)などは、楽しそうに滑っている上の子の影響を受けて身体の成長も早くヤル気と真似する気が満々なので、3歳くらいからスキーを滑れることが多いようです。一方、1番目の子供の場合は、親のまねはハードルが高く、一緒にやる子供も真似する子供もいないため、ヤル気よりも恐怖心や挫折感が強くなることが多いので、もう少し年齢が行ってからの方がスムーズに滑れるようになるようです。
スノーボードは小学生・中学生くらいのデビューが理想でしょう。横方向に滑るスノボは、前向きに歩く普段の感覚とは違うため難しいのと、体の骨格が出来ていない段階で左右非対称となるスノボは身体を歪めるという考え、何よりも転倒が多く頭を打ったり骨折することが多いという理由です。
スノボスクールのインストラクターであっても、自分の子供にはスキーから始めさせて、小学生くらいからスノボーということが多いようです。
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